マイケル・ジャクソンやジェフ・ベックとも共演する アメリカの実力派ギタリスト ジェニファー・バトゥン氏の特別講義を実施
[2009年4/17 at:LS:1教室]

マイケル・ジャクソンやジェフ・ベックと共演し、自らのソロ活動において新境地を切り拓く全米トップクラスの実力派ギタリスト ジェニファー・バトゥン氏。同氏は本校の教育顧問として日本の若手ロックミュージシャンの実力アップに貢献してきた実績も持つ。そのバトゥン氏が本校入学式への参加にあわせ来日した。本校ではその機会をとらえ、4月17日にプロミュージシャン科の新1年生を対象とした特別講義を実施。バトゥン氏のオリジナル曲によるライブ演奏が披露されるなか、その楽曲にちりばめられた華麗なテクニックの数々がバトゥン氏自らの解説で紹介された。その音楽性とテクニックに会場を埋めた新入生は圧倒され、最先端のロックを直接体験する機会に恵まれた。
特別講義はいきなりバトゥン氏のオリジナル曲の演奏からスタート。バトゥン氏が最近力を入れて取り組んでいる、映像を伴う作品の一つだ。いわゆるシンセサイザー奏法を駆使した曲で、とてもギター1本で演奏されているとは思えない豊かな表現と深みを持つ曲に会場を埋めた新入生の目と耳は釘付けとなった。演奏が終わるとバトゥン氏の解説が始まった。使用しているエフェクターやギターの解説が一通り終わると、演奏する時の効果の違いを一つひとつ確かめながら解説が続く。ジョークやユーモアーに溢れた解説に会場が次第に和やかな雰囲気になる中、バトゥン氏がジェフ・ベックのバンドに参加していたときにバンドメンバーにシンセサイザーがいなっかことがシンセサイザー奏法を始めたことなどのエピソードも紹介された。
▲会場となったLS:1教室は、プロミュージシャン科の新入生で満員となった
▲ライブではバトゥン氏が最近力を入れている映像と音楽が一体となった
作品が演奏された
そして、様々な奏法の特徴を活かした曲が次々に演奏され、1曲終わるごとにその曲で用いられたテクニックの解説が続く。高度なテクニックで成り立つ曲も、そのテクニックを一つひとつ分解して解説される中、「見た目ほど難しくはなく、練習次第であなたたちも身につけることができます」といった新入生を勇気づける言葉も聞くことができた。 ライブ直前にバトゥン氏に直接インタビューすることができたので、インタビューの内容を紹介して、特別講義のレポートとする。
プロミュージシャンとして成功するために重要なのは、
テクニック以外に
アーティストとしての個性や
お互いを尊重しあう人間性も大切です
ーー世界的なプロミュージシャンとして活躍しておられるお立場から、これから本格的に音楽を学ぶ新入生へのメッセージをお願いします。
バトゥン氏:プロを目指すうえで、もちろんテクニックを磨くことは必須の条件ではありますが、それ以外にも多くの重要なことがあります。まず第一にアーティストであるためには、その音楽性において個性があるかどうかということが重要なのは言うまでもないことと思います。しかし一方で、バンド活動を中心に活動する場合は、バンドのメンバー同志がお互いを尊敬しあう関係でなければなりません。ですから、例えばリハーサルをする場合には約束の時間を守るなど、社会人としてのマナーをきちんと守らなければなりません。一般的に、ミュージシャンは時間にルーズな人が多いと思われがちですが、私の経験から言えば、レベルの高いミュージシャンほどそうした傾向は無くなります。ただし、私が最も敬愛するジェフ・ベックは時間に縛られることを嫌っていましたが(笑)。

ーー他にはどんなことがありますか?
バトゥン氏:今述べた時間を守ることとも関係するのですが、バンドとして活動するなら、一人ひとりがリハーサルにそなえて事前に十分な練習をしておくことも重要です。そうすればリハーサルの時間を無駄にすることなく、より良い音楽を追求することができるからです。私がマイケル・ジャクソンのバンドメンバーになった時のことですが、そのバンドにとって私は新人となりますので、初めて一緒に仕事をするミュージックディレクターのどんな要求にも応えられるよう、入念に準備を重ねました。そのときは本当にしんどかったのですが、プロとはそういうものだと思います。
ーー最後に新入生へのアドバイスをお願いします。
バトゥン氏:OSMには素晴らしい施設・設備があり、素晴らしい先生方もいらっしゃいます。そして志を同じくする同級生たち。これ以上は望めないくらいのこの環境を『自分の夢』をかなえるために、どうか有効に活用してほしいと思っています。また、人は年齢を重ねるほど、自分のための時間を持てなくなります。みなさんは『学生』という立場で、自分自身のための時間を私たちよりも、より多く持っています。ですから、常に勉強する気持ちを忘れることなく、この『時間』も有効に活用されることを願っています。学校はもちろん、自宅でも日々練習を重ねてプロを目指してほしいと思っています。
ーーどうもありがとうございました。
▲バトゥン氏の華麗なテクニックを見逃すまいと、前のめりになって見つめる 新入生たち
▲時にはユーモアを交え、和やかにテクニックの解説をされるバトゥン氏
ギタリスト。全米トップ40からフュージョン・ファンクまで、あらゆるジャンルを弾きこなす実力派。100人以上の候補者から選ばれ、マイケル・ジャクソンのツアーに参加。ジェフ・ベックからも強い要請を受け、レコーディングやツアーをサポート。自らのソロCDもリリースし、最近は映像と融合した作品制作にも力を入れる。また、音楽に関する著作活動も行う。



