膨大な楽器の知識が必要なレンタルの仕事
アーティストの好みに合わせてチューニングも

プロが満足するチューニングが
できると誇らしい気持ちに!
――はじめに現在のお仕事の内容と、やりがいを感じるのはどこか教えてください。
テレビ番組などで使われる楽器は、主に専門のレンタル会社が手配しています。私が働いているのは、そんな楽器レンタル会社です。テレビ局から送られてくる楽器のリストに基づいて、楽器を手配するのが主な仕事です。楽器の種類だけでなく、機種まで指定されることもよくあるので、膨大な楽器の知識が必要です。
手配だけでなく、チューニングやセッティングも任せられます。最近ではだんだんアーティストの好みの音も分かってきました。私のチューニングに、プロのアーティストが満足されていると、誇らしい気持ちになりますね。アーティストと一緒にフットサルをやることもあって、現場以外にも楽しみがいっぱいですね。
きっかけは小学校の合唱部
――子供の頃はどんなお子さんでしたか? 音楽業界を目指したきっかけなど、教えてください。
父が音楽好きだったこともあって、子供の頃から音楽とは親密に付き合ってきました。音楽に興味を持ち始めたのは小学校のときに合唱部に入ったことがきっかけです。当時はSPEEDが好きで、年齢はあまり変わらないのに凄いと思いながら見ていました。中学では邦楽だけでなく洋楽も聴くようになりました。
音楽を仕事にしたいと思い始めたのは高校1年生のときです。学校では、子供に劇などを披露する児童文化部に所属し、裏方として音響を担当していました。思い起こすと、本当に音楽に囲まれていましたね。学芸会レベルですが、卓(PAの操作板)をいじっていたこともあり、音を操ることの楽しさを知りました。
初めて大きなライブ会場で開催されたコンサートを見に行った時、こんな会場で音を操れたら幸せだなと思い、それ以来、PAの仕事に憧れるようになりました。
体験入学と環境で学校選び
ライブ現場の経験が活きてます
――進学先にTSM渋谷を選んだ決め手は何でしたか?
高校3年生で本格的に進路を決める時、こだわったのは自分が勉強する環境でした。どうせやるなら楽しくやりたい!という気持ちがあったので、まずは先輩が音響の勉強をしているTSM渋谷の体験入学に参加しました。そこでPAの授業を受けて「これだ!」と思いました。
学校の雰囲気や先生と学生とのアットホームさ、何より大好きな音楽が町中に溢れている渋谷という街が気に入り、TSM渋谷に決めました。「SHIBUYA BOXX」という学校のライブハウスやその他のライブハウスが周りに多くあるのもTSM渋谷に決めた理由の一つですね。
――実際に入学してみて、学生生活はいかがでしたか?
TSM渋谷では、プロのライブを手伝ったり、本当にいい経験ができました。私はじっとしているのが苦手なので、ライブハウスでの実習授業や、プロのアーティストのライブ現場で行う“企業プロジェクト”が好きでした。イベントにもたくさん参加して、現場の経験を積むことができました。
TSM渋谷での勉強は、現在の職場でも非常に活かされていますね。現場では、楽器だけを指定してくる依頼がほとんどです。その楽器に合うケーブルなどは私の判断で選ばなくてはなりません。すべて学校で学んでましたから、とても助かっています。
――最終的に楽器関係の仕事を選んだきっかけと、就職活動のことなど教えてください
楽器の魅力に目覚めたのは、夏の体験入学でライブのスタッフをやり、その際に主に楽器周りの仕事をしたことがきっかけです。
最初は絶対PAのプロになるぞ!と思いながら就職活動をしていたのですが、第一希望の会社に落ちてしまい落ち込んでいました。時期的には就職活動中だったのですが、学校が好きだったので体験入学のスタッフを毎日やっていました。その時にステージ上の楽器担当をしたのがきっかけで楽器に興味を持ち、もっと楽器について勉強してみたいと思いました。楽器は奥が深くて、同じ楽器でも奏者が違うと音が変わってきます。そんな深い世界に魅せられました。
そんな時にキャリアセンター(就職担当の部署)からの紹介で、楽器を扱う会社があるけど研修に行ってみないかと声をかけていただいたんです。そして現在の会社に研修で行き、それが就職に結びつきました。
「好き」を仕事にしているので
毎日が充実しています
――お仕事の現場のことや、今後の目標などを教えてください
現在はテレビ局担当の部署に所属していて、テレビの歌番組などに楽器のレンタルをしています。楽器の種類が多く覚えるのが大変ですが、色々な楽器を見られるし普段は見られない民族楽器などもあるので楽しいです。現場ではステージのソデで舞台監督さんやアーティストと会話をしたりステージの転換をしたりで、動き回るのが好きな私には天職かもしれません!
今はデスクワークが中心になっているのであまり現場に出られませんが、将来的には現場で機材のセッティングや、転換、楽器のチューニングなどをやっていきたいです。

PAエンジニアコース 2006年3月卒業
[プロフィール]
サンフォニックス株式会社
各テレビ局やイベント会場への楽器のレンタルや音響業務などを行っている



