音楽業界のビジネスモデル発想法を学ぶ!
経営トップによる“OSMビッグ対談”開催!

OSMの企画系・ビジネス系の学生が中心となり、アーティストを発掘・育成するOEL(OSMエンターテイメント・ラボラトリー)が発足しておよそ1年。もっと本格的に音楽ビジネスを学びたいという学生たちの希望によって実現した『OSMビッグ対談』。初開催となる今回は、パネリストとして元東芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)代表取締役会長兼CEOの斉藤正明氏、株式会社J-WAVE取締役兼プロデューサーの天野輝和氏、上野OSM教務部長、そして喜多OSM執行役員の4名で、音楽業界のビジネスモデルを語るといった対談内容だ。
多くの洋楽アーティストを手掛けてきた斉藤氏は、レコードメーカーのビジネスモデルから著作権、収益構造、アメリカの音楽業界構造などを説明。京都のFMラジオ局『α-ステーション』の開局に携わった天野氏から、FMラジオ局とレコードメーカー・アーティストの関わりからインターネットを活用した新しいラジオ番組のビジネスモデルについての説明が行われた。また、シンコーミュージックで『チューリップ』や『プリンセス・プリンセス』などのアーティストマネジメントに関わった上野教務部長は、音楽出版ビジネスやマネジメント手法を説明。喜多執行役員が、各々の説明に解説を加えながら進行していくカタチだ。

さらに今後の音楽ビジネスについて、斉藤氏は「これからの音楽は、芝居や映画、舞台といったエンターテイメントとリンクしていくだろう。音楽業界だけから音楽を発信するだけではなく、別のアプローチから新しい音楽ビジネスが生まれていくかもしれない」と語り、天野氏は、自身が手掛ける日本初の音楽専門インターネットラジオ局『Brandnew J “Just Like Radio”』を例に挙げ、「さらにネットなどを活用した新しいメディアが生まれるだろう」と話してくださった。
今回のビッグ対談に参加した企画系・ビジネス系の学生は、約50名。最後は「アーティストを発掘するときに最も重視する点は?」といった学生との質疑応答が行われ、1時間半にわたるビッグ対談は終了した。
様々な現場経験を積みながら学んでいる学生たちだが、経営トップが語るビジネスモデルは、すべてが初めて知る内容ばかり。ただアーティストやコンサートをマネジメントしていくだけではなく、企業としてどう収益を上げていくかといった経営トップのお話は、業界を目指す学生たちにとって、音楽をビジネスとして捉える絶好の機会となった。今後とも、OSMではこのようなトップ対談を開催し、学生たちに経営的視野を広げる教育を行っていく予定だ。

東芝EMI株式会社(現EMIミュージック・ジャパン)で洋楽制作本部長、EMI本部長、Virgin本部長などを経て、代表取締役会長兼CEOに就任。会長退任後、株式会社M-siteを設立し、代表取締約社長に就任。そのほか、株式会社ジャパン・ディストリビューションシステム代表取締役会長、日本レコード普及株式会社(現株式会社ジャパン・ミュージック・ギフトカード)取締役会長なども歴任。

東映映画スターを経て、東京を代表するFMラジオ局『J-WAVE』の立ち上げに参画。また京都のFMラジオ局『α-ステーション』を立ち上げるなど、日本におけるFMラジオ局のビジネスモデルを構築。現在は株式会社J-WAVE・クロスメディアプロデューサーとして、日本国内で初めて音楽番組専門のインターネット無料配信サービス「Brandnew J “Just Like Radio”」を企画・運営。

1970〜80年代にニューミュージックの代表的バンドととして活躍した『チューリップ』をマネジメント。元株式会社シンコーミュージック(現シンコーミュージック・エンタテイメント)にて、『プリンセス・プリンセス』など多くのアーティストのマネジメントを手掛ける。

OSM開校時から教育に参画し、あらゆる音楽エンターテイメント業界に精通。OSMで行われるプロジェクトの全プロデュースを手掛ける。

ライブ・コンサート制作コース 2年
「OELのメンバーなので、勉強のひとつとして参加しました。音楽業界のビジネスモデルとして、どう収益を上げていくか、日本とアメリカの音楽ビジネスの違いなど、具体的な数字を上げて説明いただいたので、とてもわかりやすく、新鮮な内容でした。中でも、CDの売上枚数よりも、コンサート動員で黒字を出すことの大切さなど、目からうろこが落ちるような話を聞くことができ、とても勉強になりましたよ。 現場の仕事に就きたいと思っていましたが、経営的な仕事にも興味が出てきました。今回のお話で、ボクの将来の目標が少し変わったかもしれません」

アーティストマネージメントコース 3年
「専攻がアーティストマネージメントなので、その仕事が学べるのではと思って参加したのですが、もっとスケールの大きな内容で、さすがに経営トップの話だと感じました。今はピンとこなくても、業界に入って10年ぐらい経った時に、このお話の重要さが思い出されるのではないかと思います。 今までは、就職先としてレコードメーカーかプロダクションを考えていたのですが、エンターテイメント全体として音楽を発信するという斉藤さんのお考えを伺い、将来映画や芝居といった分野から音楽を発信する道もあるんだと、就職への視野が広がった気がしています。今は学生なのでお金を動かしていくことはできませんが、もう少し自分たちのノウハウが確立できたら、今日のお話を実践していけるかもしれませんね」



